PMDG737NGX 離陸パフォーマンス設定

このページでは、離陸時に使用するフラップ角度、離陸推力等を設定していきます。
最初に、設定するパラメータについて少し解説を行い、その後PMDG737NGXに設定をする解説をします。

離陸時に使用するフラップ角度

離陸時に使用するフラップ角度は、機体重量、風向・風力、滑走路の長さ・状態(DRY/WET)、、、などの条件で決定され、大型ジェットの場合は、5度から10度が使用されることが多いです。
今回は「Tutorial-2.pdf」と同じ「Flap 1」を選択したいと思います。

テイクオフパワー(N1 LIMIT)

航空機は、離陸するとき常に「エンジン・フルパワー」で離陸しているわけではありません。
騒音対策やコスト削減のため(フルパワーを使用すると、それだけ早くエンジンが傷みますし、燃料を食います)、そのフライトの離陸環境に応じて、エンジン出力を制限して離陸します。それが「N1 LIMIT」の設定です。

B737-800の場合、離陸時の「N1 LIMIT」は、以下を選択できます。

TO…離陸時、エンジンの定格出力(26K)を使用します。つまりFULL POWERです。
TO-1…離陸時のエンジンの出力を24Kに制限します。
TO-2…離陸時のエンジンの出力を22Kに制限します。
TO-B…離陸時だけエンジンの出力を27KにUPします。

国際線など燃料を多く搭載していて機体が重い場合などは「TO-1」か、定格出力の「TO」を使います。
今回は、国内線で燃料も約30%しか積んでいませんので「TO-2」で大丈夫です。オートスロットルは、約80%の推力で離陸するように働きます。

想定外気温

想定外気温は「想定される外気温」のことです。
外気温も離陸パフォーマンスに影響があります。気温が高いと空気密度が薄くなるため、一定時間に取り込める酸素の量が気温が低い場合よりも少なくなり、エンジン出力が落ちます。車やバイクのエンジンも、外気温によってパフォーマンスが変わっています(体感できるかどうかは別として)。

「Tutorial-2.pdf」では、想定外気温に「45度(C)」と本当の気温より高い気温をFMCに入力しています。今回のフライトも同じ「45度(C)」を設定します。

FMCに設定していきましょう

FMCの画面は、前ページ「燃料計画」の続きとします(「ACT PREF INIT」の1ページ目)。
「N1 LIMIT」を設定します。【N1 LIMIT】(LSK 6R)をPUSHしてください。N1 LIMITページが表示されます。

FMC N1 LIMIT Page

【TO-2】(LSK 4L)をPUSHしてください。TO-2がActivateされます。

Set Takeoff Power TO-2

想定外気温とする「45度(C)」を、「Assumed Temperature」に設定します。「45」をLSK 1Lに入力してください。

Enter Assumed Temperature

45度を入力すると、画面右側のクライムパワーは自動的に「CLB-2」が選択されました。

次に「離陸方式」に関係する設定を行います。

【離陸方式についてちょっと解説】

世界の多くの空港では、騒音軽減のため「急上昇方式」という離陸方式が採用されています。

具体的には、離陸推力で速度を「V2+20ノット」を保ったまま1500フィートまで上昇し、推力をクライム・パワーに絞って、V2+20ノットを維持したまま3000フィートまで上昇します。3000フィートに達したら、通常の加速を行い、フラップを収納していきます。

ポイントは「3000フィートまで速度は一定」というところです。速度を一定に保つことで、余剰エンジンパワーを「上昇」に振り向けることができ、それだけ早く上昇することができます。

これから設定するパラメータも「急上昇方式」に従った設定です。

【TAKEOFF】(LSK 6R)をPUSHしてください。「TAKEOFF REF」の1ページ目が表示されます。

FMC TAKEOFF REF Page1

【NEXT PAGE】ボタンをPUSHしてください。「TAKEOFF REF」の2ページ目が表示されます。

FMC TAKEOFF REF Page2

「3000」をLSK 4L(ACCEL HT)に入力してください。『3000フィートからフラップを格納し、加速を開始する』という設定になります。

FMC Set ACCEL HT

PMDG737NGXの付属マニュアル「Tutorial-2.pdf」では、ここでLSK 4Rの「EO ACCEL HT」に「1000」を入力する手順がでてきます。「EO ACCEL HT」は、エンジンアウトした場合の「ACCEL HT」です。今回はエンジンアウトはシミュレーションしませんので、初期「800」のまま設定は変えないことにします。

RW SLOPE(LSK 2L)に「0」を入力します。「RW SLOPE」は滑走路の勾配です。

FMC Set Runway Slope

滑走路上の風を設定します。今回は無風で飛びますので、「360/0」をLSK 1Lに入力します。

FMC Enter Runway Wind

【PREV PAGE】をPUSHして、「TAKEOFF REF」の1ページ目に戻ります。

FMC TAKEOFF REF Page1

離陸時に使用する「FLAP 1」を設定します。「1」をLSK 1Lに入力してください。

FMC Enter Flap1

LSK3L(CG : Center of Gravity)を2回クリックすると、航空機の重心が自動的にセットされます。これによって離陸時のトリム設定が決まります。

FMC Set Center of Gravity

上のキャプチャーでは、「TRIM」に「5.26」が自動でセットされました。

V1, VR, V2スピードを決定します。 LSK 1R, 2R, 3Rに、FMCが計算したそれぞれのスピードが表示されています。それぞれをクリックすることで決定します。

FMC Enter V Speeds

PMDG737NGXの付属マニュアル「Tutorial-2.pdf」では、ここで「FORECASTS」ページで、離陸後に不具合などで出発空港に戻る場合の飛行高度を設定する手順が記載されているのですが、今回は、離陸後に引き返すことは想定しませんので、この手順はスキップしたいと思います。

以上で設定は終了です。

離陸時の推力と速度の変化をちょっとまとめます。

・1500フィートまで … 推力 : TO-2、速度 : V2 + 20ノット
・1500~3000フィート … 推力:CLB-2、速度 : V2 + 20ノット
・3000フィート~ … 増速開始、フラップ収納

離陸後、オートパイロットをエンゲージした後は、推力や速度はオートパイロット・オートスロットルが全てコントロールします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!